2012年7月7日土曜日

田の草取り

7月7日

写真1 M.Hirata 三翠会(C)
 三翠会の会員が米作り体験をする共同田の田の草取りと、あわせて水路等の生き物調査を行いました(写真1)

写真2 M.Hirata 三翠会(C)

写真3 M.Hirata 三翠会(C)
 今回登場したのは、エンジン付除草機(写真2、3)。
これは早い!片道をあっという間に終わります。
難点が一つだけ、方向転換するときにはヨイショと持ち上げて行いますが、これがかなりの重量でした。

写真4 M.Hirata 三翠会(C)
 一方、人力の手押し除草機も手で取ることに比べたら雲泥の差です、腰に負担をかけずにスムースです(写真4)。 
しかし田の隅や手植えの箇所(田植機が入らない田んぼの四隅など)は、手取りで行いました。

写真5 M.Hirata 三翠会(C
 田の雑草はコナギが早くも登場です(写真5)。 稗(ヒエ)は小さくてまだ見分けががつきませんでした。 

写真6 M.Hirata 三翠会(C
 会のビオトープ池にはびっしりとヒルムシロが生えていました。(写真6)

写真7 M.Hirata 三翠会(C)
 ちょっと取ってみましたが、1/3程度しか取れませんでした(写真7)。 
根がしっかり生えていてなかなか思うように抜けませんでした。


(参考)…かつては水田の強雑草だったが、農薬(除草剤)の普及で激減。現在、茅ヶ崎市内で見られるのはタゲリ米の産地だけ。…写真&解説は三翠会ブック
レットより

写真8 M.Hirata 三翠会(C)
 ■さて、水生調査の結果は、フナ、ドジョウ、モツゴなどの他、モクズガニもいました(写真8)。

写真9 M.Hirata 三翠会(C) 2009年9月撮影
 ウシガエルは相変わらず、共同田、ビオ池横水路にいました(写真9)。 

写真9 M.Hirata 三翠会(C)
 ビオ池の横水路(主幹排水路)にはモツゴをはじめとした魚類が殆どいなかったのが気になりましたが、作業中に多く見かけたのが、カエルになったばかりのカエル(おそらくアマガエル)。中でもまだしっぽがあるカエル(写真9)は、顔もオタマジャクシのようなカエルのような・・・何とも可愛いですね。

近隣の田では、小出川に親しむ会の皆さんも田の草取りをやっていましたが、こちらは人海戦術でした。餅田と黒米田の2枚をすっきりやり終えていました。
参加された皆さん(鈴木さん、小西さん、平岩さん、吉田さん、熊澤さん、平田)お疲れ様でした

写真&レポート M.Hirata  編集T.Sakurai

2012年7月6日金曜日

上智大学の授業「持続可能な社会づくりと環境教育」で三翠会の取り組みが紹介されます。

昨年、会員の一員としてタゲリ米の活動を卒業研究にまとまられたIさんをご指導頂いた吉川まみ先生(東京都市大学特別研究員、上智大学講師)が、上智大学で「持続可能な社会づくりと環境教育…社会的弱者優先の思想と現実をつなぐ実践事例に学ぶ」をテーマとした講義を行なっています。その中で、国内外の様々な取り組みとともに、タゲリ米の活動について以下の様な内容で、一時限をさいて紹介していただきます。


8.持続可能な社会づくり実践事例(5)国内編:衰退産業従事者を優先して
(市民グループの“生き物ブランド米”の取組みよる、経済と自然保護の好循環)



●先生の講義概要によると、「1982年の地球サミットをきっかけに、環境問題は経済活動と開発や、その他国内外の様々な社会問題と不可分の関係にあることが広く知られるようになり」、

「1997年の国際会議では、「環境教育」を「持続可能性のための教育と呼んでもかまわない」と宣言され」

さらに、
 「2010年3月11日東日本大震災を経験した日本で、安心安全で持続可能な社会の構築と、その担い手育成という意味での環境教育の役割と意義はますますその重要性を増しています。」

講義では、「 ”(社会的弱者優先)の思想が、持続可能な社会づくりへの取組みの中でどのように活かされているのか」を、国内外の事例… 震災被災者、障害者福祉、学校教育(子どもの貧困など)、高齢者福祉、タゲリ米の活動による都市近郊小規模農業、川崎・四日市の公害克服の歩み、ジャマイカ&ドミニカ共和国、インド先住民での持続可能な社会援助の取り組みなどの紹介…を通して、「環境教育はいかなる役割と意義を持つのかを」考え、学んでいくそうです。


環境について学ぶことは、公害の防止や自然保護にとどまらず、貧困や経済格差の解消、持続可能な産業や地域経済、負荷や危険をもたらさないエネルギーの確保や開発など、持続可能な社会のための様々な課題と切っても切れないのですね。

確かに、タゲリと田んぼを守る活動でも、地産地消や地域文化、学校教育、都市環境の保全、防災、エネルギーなど、…社会の持続可能のための様々な課題が繋がっていることを感じます。



参照元 上智大学 授業シラバス(学習計画2012/05/30 現在 より


編集 T.Sakurai

2012年7月1日日曜日

雨中の田…生き物散策

 平田さんの雨中の田…生き物散策レポートです。

7月1日
小雨ではありましたが、久しぶりに田んぼ周辺を散策しました。
写真1 オオヨシキリ M.Hirata 三翠会(C)

茅ヶ崎市内を北東から南西へ横切るように流れる小出川に沿い、下流方向からタゲリ田んぼ方面へ向かう浜園橋~萩園橋の間、高い木の上でオオヨシキリ(写真1)が鳴いていました。
 (※…
オオヨシキリがまだいると言うことは、繁殖している可能性が高いと思います。
一夫多妻で、鳴くのはオス、鳴かないのがメスなので、メスが複数いる可能性もあります。
左側のツバメは喉元の色が薄いので、巣立ち雛、右側は尾羽が短いのでこちらも巣立ち雛だと思います。
この時期兄弟で巣立って、巣の外で親からの給餌を待ちます。
たくさんの命が育っていきますね。…解説 樋口公平)


写真2 ゴマダラカミキリ M.Hirata 三翠会(C)
 
その足元では、ゴマダラカミキリ(写真2;うぅ~ん仮面ライダーに出てきたような・・)が・・・。

写真3 ツバメ M.Hirata 三翠会(C)

ツバメ(写真3)も河原で一休み。

写真4 穴刈り(畦の草刈り M.Hirata 三翠会(C)

田んぼでは、鈴木さん他生産者の方々が穴刈り中(草刈;写真4)でした(ビオ池のヒルムシロが一面に広がっていますね)。

写真5 ナガメ(カメムシ仲間) M.Hirata 三翠会(C)

ナガメ(カメムシの仲間)(写真5)
写真6 ヒメギス(キリギリスの仲間) M.Hirata 三翠会(C)

ヒメギス(写真6)、
写真7 ウスイロササキリ?(キリギリスの仲間) M.Hirata 三翠会(C)

ウスイロササキリ?(写真7)、 
写真8 ツチイナゴの幼虫(左)とゾウムシの仲間 M.Hirata 三翠会(C)

葉っぱの上にツチイナゴの幼虫と一緒にゾウムシの仲間(写真8:よく見るとゾウムシのお尻に小さいのがもう一匹くっついていますね)もいます。

そのほかたくさんの昆虫たちが飛び交っていました。 

残念ながらアマサギは見かけませんでした。



写真&テキスト M.Hirata オオヨシキリ解説 K.Higuchi 編集T.Sakurai