2011年8月30日火曜日

お祭りの夜

8月28日
タゲリ米の里、茅ヶ崎西久保地区の鎮守日吉神社の例大祭が行われました。
お神輿(みこし)は700キロもあって、茅ヶ崎でも1,2の大神輿として知られます。

白装束の法被がよくお似合い、すっかりお祭り女子になった三翠会若手ホープのIさん(左)と、神輿担ぎにも参加した鈴木代表。
Iさんは会の活動に参加しながら大学の卒業研究をまとめています。

日が落ちて、夜店に灯りが点りました。
神社のすぐ前には、古墳時代の装飾品(管玉=ビーズ)の工房跡や、弥生時代から中世、近世と各時代連続する歴史遺構が発掘されています。(西久保大屋敷B遺跡) 参考;まち景活動日誌>>http://p.tl/jLeG
「連綿と人が住み続けてきた」由緒ある土地。それを支えたのは周囲に作られた田んぼでのコメ作りだったはずです。

神社の境内に人が集まってきました。
境内にある自治会館で恒例の村芝居がはじまります。


地元香川を拠点に活躍する、大衆劇団 ファミリー劇団"松"の歌謡ショー。
トップバッターはあずき団子ちゃん。とても艶のある歌と踊り。
後で中学生のお嬢さん…という話を聞いて驚きました。 

座長松平 栄吾と一生懸命演じる”女の子”は息子さん(8才)のしんご一番君。

若座長松風 翔吾さんの見事な踊り…実は若い男性です。(*_*;

続いて、やはり地元を拠点に活躍するアマチュアマジシャン 石坂 澄雄さんのマジックショー。
(ちなみにタゲリ米の出荷作業もこの舞台で行われます)

普段は良質の小松菜などを生産する野菜農家、プロも顔負けの技と楽しいショーに大歓声。
地元を中心に各地の催し物でご活躍されているそうです。
参考>> タウンニュース http://p.tl/b1Dr

西久保祭囃子保存会の子どもたちによるお囃子太鼓の演奏。
地域を引き継ぎ若い力です。
(リポータは息子が和太鼓をやっているので、各地のものを少し聴き慣れていますが…)この土地に暮らしてきた人たちの情感を伝えるお囃子のリズムはとても繊細で独特なゆらぎが入るのが特徴ではないかと感じました。演奏する側にとっては難しいリズムを、子どもたちが一生懸命演奏している姿に感動しました。


番外
お祭りの夜のお御馳走

鈴木さん奥様の茄子の挟み揚げや黒米入りのおこわ、熊澤さんの野菜の煮物など…本当に美味しかった。

これが噂の藤稔。 西久保地区で作られているものです。湘南で生まれたブドウの最高品種のひとつで、一粒が500円硬貨よりも大きく、種もなく、皮ごと食べられる。一房で数千円もします。
都心のデパートの果物売り場や贈答用に出荷されるため、一般市場には出まわらす幻のブドウともいわれます。とても美味しかったです。この地区は、他にも柿やナシなど、高級な果物の産地としても知られます。

2011年8月25日木曜日

8/20 穴刈り作業で見つけた生きものたち その2

8/20 穴刈り作業で見つけた生きものたち その2

 
写真1
■ 用水路で獲物を狙うカワセミ

写真2
■ 薬草のゲンノショウコの花 

写真3
■ ジュズダマの若い実とカタツムリ

写真4
■ ツバメ

写真5
■ビオトープと周辺の休耕田は湿地のように見え、秋の渡りで通過するシギやチドリ類の格好の休憩地になりそうです。
写真&テキスト by K.Higuchi

8/20 穴刈り作業で見つけた生きものたち

8/20 穴刈り作業で見つけた生きものたち


写真1
■ ビオ池内の浮き草をタモ網で掬う作業をしていると、浮き草やヒルムシロの裏に隠れていたヤゴ(写真1:ギンヤンマと思われる。周辺を飛んでいるのが確認されています。)や…

写真2
■ フナ・コイ・モツゴなど(写真2)の魚類が確認され、作業そっちのけで楽しんでしまいました。

写真3
■ また、草刈をしているとクサキリ♀(写真3)を始め昆虫たちが大騒ぎ…。作業後の写真を見てのとおり、全てを刈るには忍びなく周辺の草を残しました。

写真4
■ 土手には、ブチヒゲカメムシ(写真4)などもいて楽しい昆虫の楽園です。

写真5
■ 鈴木さんお手製の案山子が登場しました(写真5)。その近くには、チョウゲンボウ(カラスではないそうです)?!の防鳥もあります。

写真&テキスト M.Hirata

8/20 ビオトープ&黒米田の穴刈り

8月20日(土)
ビオトープ及び黒米田の穴刈り(=畦など田んぼ周辺の草刈)作業を行いました。参加された皆様お疲れ様でした。
写真1 写真2
■ 作業当初、あの鬱蒼と茂ったビオ池周辺(写真1)を刈るのかと思うとやや腰が引けましたが、お天道様も一休みの状況で気温もさほど上がらず、作業しやすく頑張ることができました(写真2)。

写真3
■ ビオ池内は、タモ網を使うとかなり浮き草が取れました(写真3)。

写真4
■ 休憩をはさみ何とか午前中で作業を一段落させることができました(写真4)。
一方、黒米田のほうは、熊沢さんが孤軍奮闘されていましたが、稗(ヒエ)をはじめとした雑草はかなりの量で終了せず、吉田さんも加わり、引き続き作業を続行されていました。大変にお疲れ様でした。ありがとうございました。
写真&テキスト by M.Hirata

8/13 稲の開花を観察する

8月13日
イネの開花をじっくり見る!

皆さん
イネの開花をじっくり見たことがありますか?
開花といっても殻が閉じ雄しべがだらんと下がっているところ(開花が終わったあと)はよく見ますね。

写真1
●しかし開花時は、籾殻がぱっくり2つに割れ(当然ですが中はまだお米はなく空っぽです)雄しべがぴょ~んと真っ直ぐに出てきます(写真1:穂の左の列)。

写真2
●雄しべの先の葯の色も白ではなく淡い黄色です。次の拡大写真2中央には、周囲がギザギザの白く舌のようなもの(これに花粉がつく、つまり受粉場所、雌しべ?!)まで見えていますね。開花の瞬間に受粉するのだそうです。
●黒米も次々と開花しています(写真3~5)。まさに田んぼの花ざかりといったところでですね。
以下にネットで調べた開花に関する記事が有りましたので、載せておきます。

【開花・受粉】
  • 出穂が始まると、その日のうち、または翌日には開花・受粉が行なわれます。開花といってもイネの場合、花びらはありません。
  • 穂が出ると、すぐに頴(エイ…のちに籾となる部分)が開き、白っぽいおしべが出てきます。これがイネの開花で、晴天の場合、午前10時ごろから14時ごろまで、曇りや雨のときには16時くらいまで続きます。開花は稲穂の先端から始まり、穂全体が開花するのに、1週間程度かかります。
  •  受粉は開花の瞬間に行われます。イネは自殖性植物であり、おしべの先の葯が破れて、花粉が飛び散り、自家受粉を行ないます。受粉は開花すると2~3時間で完了し、受粉が終わると20~30分で花は閉じ、再び開くことはありません。
  • 短い開花ですので、観察する場合は見逃さないように注意する必要があります。

写真&レポート by M.Hirata

2011年8月9日火曜日

稲の花と生き物たち


写真1
田んぼでは、早くも出穂・開花が始まっています。
特に鈴木さん黒米田の稲は、元気でご覧(写真1,2)のように稲の葉以上に穂が出て開花が始まっていました。
たくましいですね。

写真2
昆虫たちも元気で、出穂し開花したおしべの先の葯に抱きつき楽しそう(?!:この昆虫は必死だったのかもしれなく申し訳ないのですがやや滑稽に見えてしまいました。)に遊んでいるササキリの仲間(写真2:葯に抱きつき逆さになっています。さすがに小さくて撮るには限界ですが・・・)や、

写真3
ウマオイの仲間(写真3:当地ではハタケノウマオイでしょうか?)が見られます。
カマキリとトンボ ヤゴの抜け殻
写真4
また、ご覧のように食物連鎖(写真4:カマキリ&トンボ:あくまで小生の想像ですが、右上にトンボのヤゴがあり、画面下にカマキリに食べられているトンボ(羽と胴体のみになっている)が写っています。羽化して間もないトンボがカマキリに食べられた?そう連想させます。)も見られます。
今日、田んぼで鈴木さんと雑談中にカメラには収められませんでしたが、ハグロトンボと思われるトンボもひらひらと飛んでいました。
楽しい田んぼでの一時です。
Text. & Photo. by M. Hirata

稲の開花と防鳥糸張

8月6日


写真1
朝、地元小学校の子ども達が田植えした共同田で、色々ご指導いただいている農家の小西さんに会い、「穂が出ている(写真1)ので、昨日自分田の防鳥糸張をした。

今日は共同田。午前中30分程度と午後から糸張りをしようと思う。」と話されていました。


写真2
午前中の糸張りは手伝い(写真2:ポール立て&横糸張り)、午後も手伝いましょうと言いましたが、「午後はいいよ。一人でぐるっとジグザグに回れば(田んぼの中には入れないので)直ぐに終わるから。穴刈り、稗取りは後でやるよ。」との事でした。

この時期、出穂・開花が始まっているので、田んぼの中には入れません。


写真3
黒米田(写真3)も、出穂・開花が始まっていました。


写真4
近くでは、もう案山子が登場していました(写真4)。
Text. & Photo. by M.Hirata

市内中心部の水路で…市の自然環境評価・再調査

三翠会では、茅ヶ崎市自然環境調査・再調査に協力しています。

8月6日、市役所前、中央公園に隣接する湘和会堂前水路の調査をしました。
茅ヶ崎市の中心部で、周囲はマンションや商業ビル、行き交う人や車で賑わう場所ですが、こんなところにも生きものがいます。

ヒラテナガエビ



水路で調査するリーダーの森上さん
道沿いにあるこの水路は元々は農業用水路で、市内中心部と西部を結ぶ道路沿いにあり、ほとんどが暗渠になっています。しかし、映画「千と千尋の神隠し」の龍神ハクの本性の様に、往時の用水路の面影が残り、豊かな水量と生きものが健在です。市内中心部ということもあり、この「自然資源」を有効に活用したいと願います。

参考:2010年 茅ヶ崎市環境フェア 生きもの展示の紹介(旧ブログから)


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